本サイトでは、喜右衛門の沈船引揚げプロジェクトの技術的な側面を検討した。
検討を進める上で、できる限り技術情報を集め、それらを基に現在の我々の目から見てエライザ号の引揚げが可能であったのか、そして引揚げがどのように行われたかの検証を行った。
ただし、エライザ号の諸元等筆者の推定によるものがあり、このサイトを通じてさらに確実な情報がもたらされることを期待したい。
また、船体工学・土木工学・木材工学等の専門的な視点からのコメント・批判をいただければ更なる技術検討を進めることができると考えている。
最後に、小説「ちえもん」で村井喜右衛門の偉業を教えていただいた松尾清貴氏、著書「紅毛沈船引き揚げの技術と心意気」の引用を快諾いただいた片桐一男氏、「沈没船引揚げ図」のデジタルデータを提供いただいた長崎歴史文化博物館、技術検討のポイントとなるデータを教えていただいた中野昌彦氏、石橋正明氏、石田千尋氏に謝意を表します。
検討の参考とした書籍・文献・webサイト
１．「紅毛沈船引き揚げの技術と心意気」 片桐一男著
２．「長崎蘭船挽揚図解」 神戸市立博物館
３．「阿蘭陀沈没船引揚ゲノ図」「沈没船引揚一件書類」 長崎歴史文化博物館
４．「日米交流」サイト 中野昌彦（http://www.japanusencounters.net）
５．「寛永九年アメリカ傭船イライザ号初度の長崎来訪」 金井圓
６．「実録 フェートン号の襲撃」サイト 石橋正明（http://shugeki.phaetonmuseum.com）
７．「A Camel for the Shougun: William Robert Stewart and the Deshima Connection」 Walter E. Gourlay
８．「Architectura Navalis Mercatoria」 Fredrik H. Chapman
９．「１６世紀１７世紀の帆船ー慶長遣欧使節船の復元に因んで」 寶田直之助
１０．「Anatomy of the Ship THE 32-GUN FRIGATE ESSEX」 Portia Takakjian
１１．「大和形船製造寸法書」 逓信省管船局
１２．「漁船の総合的研究」 田辺悟 横須賀市博物館研究報告 第１８号
１３．「日蘭貿易の史的研究」 石田千尋
１４．「潮汐推算」海上保安庁海洋情報部 海の情報サイト
（https://www1.kaiho.mlit.go.jp/KANKYO/TIDE/tide_pred/index.htm）
１５．「我が国の正規圧密された海成粘性土の静的コーン貫入試験から得られる特性」
田仲洋行他